魚やアザラシを食す北極圏の食生活で注目されたオメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、構造的に多価不飽和脂肪酸の一種です。
体に良い脂として定評があります。
特に、青魚に豊富なEPAやDHAは、血液サラサラや生活習慣病が気になる人にとっては第注目。
実は、EPAやDHAが脚光を浴びたのは、グリーンランド住民の食生活の研究がきっかけなのですが、そこでクローズアップされたのがお魚です。
魚やアザラシを生食する伝統的な食生活は、オメガ3脂肪酸を十分に摂ることができるわけです。
しかも、アザラシが食べるのも魚ですから、アザラシの体内にも凝集されたEPAやDHAがあります。
そんな食生活をするグリーンランドの人々が、心筋梗塞や脳梗塞が少ない、ということでその関連性の研究が進められたのです。
いろいろな働きをしてくれる
オメガ3脂肪酸のEHAとDHAは、何かとセットで取り上げられることが多いのですが、あえて特長を挙げれば、EPAは血液凝固の抑制効果が高く、DHAは悪玉コレステロールを減少させる働きが高いことです。
両者は、互いに補いながら、中性脂肪を減らし、動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病の予防に役立ってくれているのです。
お魚のサラサラパワーはやがて「脳の栄養素」にも
1980年代には、イギリスの研究機関が、日本人の子どもの知能指数が高いのは、魚をよく食べるからだとの結果を出しています。その秘密は、DHAにあることが明らかになり、「脳の栄養素」の異名を取るまでになっています。
1990年代後半からは、オメガ3脂肪酸の精神面への効果についても、盛んに研究されています。うつや認知症の予防・改善に役立つといった報告が相次いでいる状況です。一方で、効果なしとする報告もあるようですが後の研究に期待が寄せられてはいます。
マグロに含まれるオメガ3脂肪酸は赤身よりは脂身
白身でも赤身でも良いのですが、EPAやDHAは、イワシやサンマなどの青魚に多く含まれています。
マグロにも含まれますが、赤身よりは脂身のほうにたくさん含まれています。
また、魚油は酸化しやすいので、買う時は鮮度の高いものを選ぶのがコツです。
料理方法は、網焼きにして脂を落とすよりも、煮魚やなべ物の方がオススメで、オメガ3脂肪酸を無駄なく摂取できます。
オメガ3脂肪酸のサプリ選びは品質勝負で
ただ、その場合、脂肪酸は酸化や劣化しやすい性質があるので、品質重視で選びましょう。
「原材料の品質」「加工工程の管理」「製品の酸化対策」などがポイントになります。
それらについて厳密に選ぶと、やはり大手メーカー製や名の通ったメーカー製が安心です。
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